出会い

真冬の別世界

 

今日は物語

 

森正裕、実は「宮大工」を志していました。

7年間の修行時代を経て実家に戻り今に至ります。

 

そんな日本の伝統が大好きな職人は

「高気密高断熱」なんてものは人間をダメにするに決まってる!!

 

 

法隆寺が1300年も持っているのはそういう余計なものではなく

純粋な木造建築だからだ!!

 

と鼻息荒く自分の知識が正解で、伝統的ではなく商品的な住宅はダメと

科学的根拠もなく、住むための建物とそうでない建物を一緒に考えちゃう

時代遅れの職人でした。

 

そんなちょんまげが外せない新しい時代に乗れないえせ侍が

新時代を生きるお客さんに

「畳を床にして欲しい」との依頼を受け

「こんな家にするからだ!」なんてブツブツ言いながら真冬の吹雪の吹き荒れる日に

工事をするんです。

 

吹雪ですから凄まじく寒い

すぐに手足は冷え切っていきます。

リフォームですから部屋の中での作業は可能な限り少なくするために

ある程度の段取りを外で行いました。

 

そして中に入ると

最初は「やっぱり中は暖かいな~」

 

作業するうちに「なんだこの感じは?ものすごく暖かい」

 

だんだん興味が湧いてきます

「これは??どんな風になってるんだ?」

 

この時点ですでに汗をかいています。

「窓を閉めると吹雪の音もしない??」

 

無理もありません

石油ファンヒーターとこたつしか見たことがないちょんまげ侍

更にあの不快な高温多湿で足元寒くて天井が暑いというのが

生まれた頃から染みついた冬の風景

「隙間風があるから人間が強くなるんだ」

 

蓄熱暖房機なんてものは見たことも聞いたこともないのですから

「この箱は何じゃ?」

 

 

この日、明治の夜が明けたのでした。(なんのこっちゃ)

 

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