階段

今日の作業

今年はずっと大工さんしているので今までとは違った目線でお送りしております。

「森さん大工さんもやるの??」

というお話が聞こえますが
「大工さんもやればできるよ」ではなく

もともとお宮を作る修行をしていたバリバリの大工さんですからね
現場は人に預けてそれ以外のことをやるようになったのがこの10年位
それまでは朝から晩までずっと大工さんの時代があったのです。

 

 

 

 

 

 

今日は階段を作っていました。

階段を設計段階で図面に入れるときのわたくしの絶対的なルールがありまして

よほどのことがない限り「廻り階段を作らない」

と決めています。

それと足の長い人には不便かもしれませんが19センチより一段を低く作る

と決めています。

廻り階段というのは直進部分ではないところを写真では踊り場になっていて1段しかありません

この回転部分を2段で作る人もいれば3段で回す人もいます

この部分に斜めの踏み板を作らないのが森建築のルール

なぜって「危険」だからです。
およそ20センチある階段の落差が3段回しの2面となると

一気に落下が1メートル20センチ

これは恐怖です。

1メートル20センチという落差は日常生活ではそうはお目にかかれません。

だから廻り階段を作らないのです。

一段の高さも19センチ以下というのは不自由なく上がったり下りたりできるため

誰でも安全に行き来できるように

 

これは実は設計者の思いで、すべてが決まってしまいます。

図面をうまく収めたいのか、安全に作りたいのか

意匠設計や、平面プランありきな設計は階段なんて困り物
段数が少なければそれだけ自由度が上がるわけですから
廻り階段で稼いじゃおう!!ってのは当たり前ですが

そこに安全はありませんね「建築基準法」ですから、が落ち

そんなわけで僕の設計というのは階段が安全なのです。

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