不自由な人にしかわからない世界

ステップ踏んでみてね

建築屋さんとして頼まれるだけが全てではないプロの提案を心がけています。
それは独りよがりの自己満足ではなく、どれだけその人のケアができるかと

今回のお客さんは足が不自由になって歩くことが大変なおじいちゃん

お母さんと僕とで

「こういうふうに言っているからこんな感じで作ってよ」

「お任せあれ、きっと使いやすいものにするよ」

さて今日は納品

お母さんは「いいわねこれ!!おとうさん、使ってみて」

お父さん「これじゃだめなんだ!!」

わたくしとお母さんはその理由がわかりません。

この時点で僕たち二人は「気を利かせて作ったんだよ」って気持ちになっています。

 

はい、アウト

 

 

 

 

 

 

 

結局この姿でOKをいただくのですが

僕たちは気を利かせすぎて返って納得しにくいものにしていました。

目が見にくいから段差がわからない

段差を優しくさせすぎて距離が増えて手摺が使えない

などなど

おじいちゃんにはおじいちゃんなりの理由があって

こっちで思いつくことなんて誰にでも気を使ったことだけであって

おじいちゃんだけのためにはなっていなかった

そんな今日はいいお勉強をしてきました

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