新築工事(建築基準法では改築)の準備が着々と進んでおります。
工事の第一段階の解体工事からね
さすがに古い建物だけあって昔の作りです。
大きな鴨居と、つなぎのない梁で横方向の揺れに対応しているのがよくわかります。
その昔の人はどうやってこの大きな物を持ち上げたんだろうかと
でも、こうしてみてみると、大きな物を少ない柱で支えているのでそりゃあ弱くなるね
切れた面の建物の荷重を支えている柱は全部で5本(1本すでにない)
だけど、ほんとうの意味で荷重を支えているのは中の3本です。
その3本の柱が背負っている重さってすごいですね、柱は多いほうが良いのがよくわかります。
さて、強風が吹いたらどうでしょうか?
3本足と、たくさんの足・・・
こうやって、重さだけでなく横からの圧力にも抵抗できるように考えて設計するのが
建築士の仕事なんです。
良い間取りと強い家というのはなかなか共存出来ないかもしれませんが
できる限り理想の暮らしができる空間を強度を落とさないように工夫できるのか
だから、総2階たての同じような間取りの家があるのも納得ですが
その土地だからこそ、その家族だからこその絵に挑戦しているんです。
絵を書く時間は本当は一番長いかもしれない
家を建てる時間は割と一気に行きますが
壊すのはもっと早くてあっけないものです。