これが一番難しい
省エネと高性能住宅ってセットじゃありません。
省エネってのは「我慢」でなんとかできちゃったり
様々な工夫でどうにでもなっちゃうものです。
エネルギーを省くんですから使わなきゃいいってわけです。
テレビでやるようなケチケチ生活も立派な省エネです。
「今年の冬は電量不足が心配されるので部屋の温度を~℃にするようお願いします。」
とかっていうよね
設定温度をいくら下げても家が温まらなければいつまでもフルパワーです。
でも電力が危ないから温度は低めで行こう!って感じ?
これ、家の性能は関係のないアナウンスです。
写真は昨年ですよ。いよいよ八ヶ岳も凍り始めました。
さて、省エネってのは暮らし手側の工夫ということがわかりました。
努力目標ですね。
なんとなくお財布にやさしい気がしますがあくまでもエネルギーを無駄にしないでねって話です。
使わない部屋の暖房は切ってください。って感じかな
ですがここから困ります。
わたくしの作る家は全館暖房です。個別の部屋という考え方ではなく
家全体で一室という考えになります。
だからそうでない方々からすると省エネではありません。
アパート暮らしでポリタンク2個くらいで1カ月暮らせる床面積とは比べられないくらい
持ち家って床面積が大きいので
ポリタンクがたくさん必要になります。
アパート暮らしから持ち家になったとたんポリタンクの量が増えるのは当たり前ですから。
だからそこからすると全く省エネではないんです。
高性能住宅ってすごく省エネになると思われるかもしれませんが
アパートからするとものすごく経費が増えます。
アパート暮らしのほうがずっとお財布に省エネです。
「同じような家を作ったとして、同じ暖房を使ったとすれば高性能の家の方が
圧倒的に燃料消費量が下がります。」ってのが正解
燃やした熱量をとどめておくことが得意な高性能住宅は
そうでない家に比べて保温運転の時間が増えるので逃げちゃう家よりも省エネになります。
快適空間が作れるので健康で暮らせる日数が増えるので一生懸命働けるので結果的に省エネにつながります。
ということなんです。
省エネと高性能住宅って
セットで考えるとなんとなく同じカテゴリーにいるんですが
実は全く見解の違うものでした。