大工の古き技術

墨付け

今、住宅を建てる際に骨組みを自社の加工場で「刻む」ということは

なかなかありません。

そうする理由がないからです。

ではどうするか

別の専門の工場で手加工ではなく、機械加工で作られてきます。

大工さんは出来上がったものを組み立てるだけです。

以前は大工さんが工場で材木に線を書いて手で加工して

現場で組み立ててお化粧していくという流れですが

今は現場で組み立ててお化粧していくという分業となりました。

 

ただし、大きな家でのお話。

今回は小さな増築ですので自社工場での加工となります。

 

 

 

 

 

 

このようにいろはにほへとを使って番付けというマス目の名前を付けて

加工指示を材木に記していくことを墨付けといいます。

 

今回初めての経験

 

 

 

 

 

 

エース小平

現在森建築インスタグラム担当

あえて文字は入れてませんが見てくださいね

 

こういった工事手段はなかなか作ってあげられることがなかったために

今頃初めての経験です。

僕が修行した時代は右も左もわからないまま親方の書いたしるしを

毎日刻む日々

ごく普通のことでしたが、今は時代がそうではない

大工さんというのは工場で作られたものを組み立てる人であって

組み立てるものを作る人ではないんです。

だから、やっと経験させてあげられます。

 

これからもっと先のお話、若手大工さんはこうした

「墨付け、刻み」ができる棟梁は育たないかもしれません。

新築はいいけど、いろんな状況に対応できる

 

腕のいい職人さんって

 

いなくなっちゃうかもね

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