シロアリの巣窟となってました。
さて、先日の床の不良に続き
今回も別宅にて施工不良に出会うという
何とも変なシルバーウイーク
「床に穴が開いちゃって」
から始まったこのお問い合わせの件
台所ではありますが、水がかかるという場所ではありません
こんな所に穴
さて、引きの写真を見てみましょう
床下収納です。
そして写真ですでにわかりますが
木材が腐ってます。
「床下収納」もしくは「床下点検口」
実はとっても気を使わなければいけない場所なんです。
それは
床というのは断熱材によってコンクリートや土という
床下空間との間の縁を切ってます
だけど床下収納や、点検口の下には断熱材を入れることすら知らない方もいっぱいいます。
ということで、まず断熱材があるかないかでこの家の床の裏が湿気による影響を受けちゃうのか受けないのかが
変わってきます。
当然断熱材はありませんでした。
もう一つ
床下空間がコンクリートで囲まれているのですが
この部分の施工がきちんとできていないと大地の湿気をすべてこの中に発散させてしまいます。
何でもない床下空間は通風による換気を普通は取っています。
大地の湿気はそこから排出されます。
この家は土間に床を施工してありますから床下はありませんが
この収納庫の中は通常の床下になっちゃいますから
何らかの措置がないと
大地の湿気は「ここの場所が他と違って空気が抜けるぞ!!」って
ばれちゃって、余計にここの空間に湿気が集まりやすくなります。
このお宅はまさにここが原因
コンクリートにいくつもの土につながる穴が開いていました。
だから湿気が来る→木材がカビる→カビのにおいにはシロアリが反応→穴が開いているのでシロアリがやってくる
結果こうなっちゃう
収納庫の周りの床の木下地がシロアリにやられちゃってました。
この周りには何層もの木材があります。
重なった木材の中を湿気は喜んでくっつきます
毛細管現象により、どんどん奥まで濡れていきます。
空気がないので乾きません。
いい匂いなんでしょうね
写真は見せませんがたくさんいました。
今日はこの穴をコンクリートでふさぎこれ以上影響のないようにしてきましたが
完全な駆除はできませんので心配といえば心配です。
湿気のない木材は食べませんからそのうち逃げていくかもしれませんが
少し変わった施工をするにはそれなりのリスクを考えてやらなければいけないという
1つの事例です。
やっぱり基本のシンプルな方法には何事もかなわないということになっちゃいますね