地元の神社の木柵
以前にも書きましたが
現在の大工さんは古いスタイルの大工さんらしいお仕事は
できない人もいます。
それはネガティブな話ではなく
道具の進歩や効率的で生産性を上げられるようになってきた証拠でもあります。
ですが、時々こんなお仕事の来るので
できないと困っちゃいます。
神社の入り口左の囲い
囲い
囲いです。
それが
こうなって
こうなって
このように生まれ変わります。
「背の低い柱に2本の横棒を差すだけでしょ」ってことなんですが
これこそ大変
1本を通すのならばなんとかなるかもしれないけど
2本になると全然様子が変わります。
そしてなかなか思うようにいかない
しかも全部お化粧材ですから
傷や汚れに注意しながらくみたてます。
化粧材というのは通す穴がガバガバでもダメです。
きれいに仕上げてこそプロのお仕事
これ実はわたくし修行中に同じような経験があるので難なくクリアするミッションですが
かなり若いころ御柱の周りの囲いを寄ってたかって大勢でやったために
せっかく大工さんが作ったものを壊したというのを目にしました。
今回若手に経験させることができたので
本当に良かった
こういう大工さんらしい手仕事の継承も
こういった機会がないとなかなかできないものですね
こんかいはせっかくなので手鉋と鑿を使って本気で作ってみました。