大工さんがやったのは柱を抜く手段
これが一番危険です。
構造を崩さずに抜くことのできる柱はそれほどありません。
「邪魔だから抜いてもいいね」って理由で
大工さんがうまいことやって上の荷重だけ逃がせばいいってわけでこうしちゃう
大事な柱をぶった切っちゃってる
この家はここのほかにもう一つ重要な柱をぶった切ってることが判明
上からかかる荷重というのは
せいぜい自重と雪くらいです。
それとは別に柱が存在しているということは横からの力
つまり風による揺れを耐えるために柱を立てるわけで
むしろ365日いつも揺らされているのは横の力です。
そこの大事な部分を知らない大工さんは
「抜いちゃっていいよ、大丈夫2階がつぶれないようにするからね」って
勘違いしちゃいます。
何を隠そう過去わたくしがそういう仕事をした経験があるために
こうして声を上げております。
柱は2本より3本のほうがいい
上からの荷重も、横からの力にも
今回は当然元通りに直してしまいます。
お客さんは「できるよ」って聞くとよかったってなるもんですからね
やはりここが本当のプロ
できることできないこと、リフォームにおける耐力設計
森建築の自慢です。